本の感想。
『ビブリア古書堂の事件手帖7』三上 延
古書を巡るミステリー、ビブリア古書堂シリーズの最終巻です。
伏線の張り巡らし方が素晴らしかったです。
冒頭の老婦人のお客様が実は・・・とか、完全にノーマークでした。
また、お話のまとめ方も素晴らしかったです。
話を広げ過ぎて強引に終わる・・・的な小説もありますが、こちらはそういうことは全く無く。
お話の先行きが気になって、読むのを止めることができず、結局、深夜までかかって最後まで読み切りました。
あとがきを拝見したところ、7巻で完結、とは別にスピンオフもありそうです。
1冊読んで、次の巻までに期間が開いて・・・を繰り返して、一部記憶があやふやだったり、既出の人物に「この人誰だったっけ?」があったので、今度まとめて図書館から借りてきて読もうと思います。
『海街ダイアリー8 恋と巡礼』吉田 秋生
四姉妹の三女、チカちゃんにスポットが当たっています。
姉妹それぞれの恋も進展し、高校生になれば四女のすずは静岡へ・・・なんかもうすぐ終わってしまいそうな予感が・・・(汗)。
印象的だった次女佳乃のセリフ。
亡くなった祖母の口ぐせなんです。
人づきあいでもなんでもしっくりくるものは
きっとご縁があったから
そうでないものは
気に入らないと思わず
ご縁がなかったと思いなさいって
『海街ダイアリー8 恋と巡礼』より
素敵な考え方だなと思います。
しっくりこない人、モノは相手(もしくはモノ)が悪いのではなく、ご縁がなかっただけ、と思えば、変に「自分の悪かったところ」や「相手の悪かったところ」を探さなくても済みます。
ただ、「ご縁がなかった」と思えれば、心穏やかに過ごすことができそうです。
2冊の共通点は「舞台が鎌倉」ということ。
私、鎌倉が大好きです。