本の感想。『サブマリン』伊坂幸太郎 著

ネタバレします。

本の感想。
『サブマリン』伊坂幸太郎 著

先日、伊坂幸太郎さんの短編を読み、伊坂作品の面白さを再確認しました。

本の感想。『クリスマス・ストーリーズ』
本の感想。『クリスマス・ストーリーズ』朝井リョウ、あさのあつこ、伊坂幸太郎、恩田陸、白川三兎、三浦しをん 著

ここのところ新刊を追っていなかったのですが、あらすじを見て、読む読まないを決めようと、まだ読んでいない作品を調べたところ・・・なんと、伊坂作品で一番好きだった『チルドレン』の続編が出ていました!!

調べてよかった。
危うく読みっぱぐれるところでした。

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鴨居がいない・・・まさか!?

家裁調査官の陣内&武藤コンビで話が進むのかと思いきや、途中で永瀬と優子も出てきたので、鴨居も出てくるはず!と期待したのですが、鴨居、登場せず。

しかも、なんか思わせぶりなシーンがありまして↓

「嘘ではない。その時間がどれくらいなのかは人それぞれなんだろうが。反対に、時間でしか解決できないことはたくさんある」そう言う陣内さんは、自身の経験から語るようだった。

どなたか友人を亡くしているんですか?と僕は言葉には出さず、心の内だけで訊ねた。

とか、

例年の行事ということであるならば、記念日のようなものだろうかと思うが、彼らからは寂しさの影が感じられた。

楽しい話ではないのかもしれず、僕は、「そうですか」としか言えなかった。

この、大学生じみた安っぽい飲み会の趣向自体が、その昔を偲ぶ儀式にも思えた。

友人の命日とかですか、と言いかけてやめたのは当たってしまいそうな予感があったからだ。

こんな文章が・・・。

・・・鴨居、死んでる!?

陣内を「パンの耳」に例えたような、あのキレのあるツッコミをまた見たかった(読みたかった)のですが・・・さらに続編がでないかしら?そして、そちらに鴨居のエピソードがでないかしら(正直モヤモヤドキドキしています)と淡く期待しています。

陣内と武藤の掛け合いは相変わらず

家裁調査官同士の掛け合いは相変わらずでした。

陣内が暴言を吐く→武藤がフォローする、相変わらず武藤さんの苦労が多くて同情↓

「友達の復讐を考えていたってわけか。すげえな。偉いよ、おまえは」

「そういう言い方はちょっとまずいですよ、陣内さん」

「でもな、実際、すごいじゃねえか。たぶん、こいつは真面目に考えて、その気持ちを大事にしていたんだろ。車で、あいつに復讐するつもりだった。目には目を。未成年の起こした交通事故には、未成年の交通事故で。そういう作戦だったんだろ」

「作戦という言い方は」

「武藤、お前は『言い方を正す会』にでも入ってろ」

私も常々そう思ってる!と感じた文章。

味方や仲間はもちろん、どんな敵に対しても、そいつの大事にしているものを踏みつけるような真似はするな。とは陣内さんが時折、言う台詞だ。

小学生相手にも言ったことがある。

「唯一おまえたちが覚えておいたほうがいいのは」と指を一本たてた。夢を諦めるな、努力を忘れるな、人の嫌がることをするな、といった「教え」よりもとにかく、「相手の大事なものを蔑ろにするな、ってことだ」と。

誰かの大事なものや大事な人を、馬鹿にして、優位に立とうとする。

自尊心や命を削ろうとする。そういう奴と同じになるなよ。そいつが誰かに迷惑をかけてるならまだしも、そうでないなら、そいつの大事なものは馬鹿にするな。

私も、これ、常々気をつけてます。

ほんと、人の大事にしてるものをその人の前でけなしたりしてはいかんのです。

「そういう(くだらいない)の好きなんだ~」みたいに人の好きなモノを馬鹿にする人がいますが、ほんと、「感じ悪い」以外の何者でもないです。

タイトルの「サブマリン」の意味は

彼の起こした事故は、十年経っても消えることがなく、姿が見えない時もどこか、視界の外に潜んでいる。

水中の潜水艦の如く、そしてことあるたびに、急浮上し、若林青年に襲い掛かるのだ。

タイトルの「サブマリン」は若林青年が少年の時に起こした事故のことでした。

少年法は・・・更生とは・・・と難しい問題で、『チルドレン』の時よりもその部分は深刻に描かれています。

ぜひ、更なる続編を!そして鴨居のエピソードを!

本日もお読みいただきありがとうございます。

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