本の感想。『桐島、部活やめるってよ』朝井リョウ 著

ネタバレします。

本の感想。『桐島、部活やめるってよ』朝井リョウ 著

タイトルの「桐島君」が部活を辞める辞めないのお話かと思ってましたが、違いました。
なんなら、桐島君自身は一度も登場しません。

ただ、それぞれの人物の話に桐島君の影がチラホラと見える感じ。

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女子同士のなんとも言えない人間関係を活写している

なんとも言えない女子同士の人間関係が見事に活写されています。

これを、男性が書いたというのが驚き。

たまにホイッスルが鳴ってわああと盛り上がっている、きっとゴールが決まったんだろう。一本指を立てて、っしゃー!と騒いでいる男子の姿が目に浮かぶ。

うらやましい、と思う。

思ったとおりそのままに生きているなんて、うらやましい。

梨紗も沙奈も、いつも大きな声でわあわあ話していて、単純に生きているように見えるけど、女子はそんなことしてない。絶対。

舞台は高校ですが、なんだかグループやらなんやらで複雑怪奇かつ細心の注意が必要だった中学校時代の女子同士の人間関係を思い出して溜息が出ました。

好きなことに打ち込んでいる人を見た時の焦り

「わかってるよ」と言って、武文と呼ばれる男子と足早に去っていく前田。撮影、という言葉を聞いたとき、前田の表情はスポットライトを浴びたようにひかった。

ー中略ー

風は、俺の背中を押すわけでもなく吹いていった。なんだか、イライラする。これをイライラと呼ぶのかどうかわからないけれど。

ほんとは真っ白なキャンバスだなんて言われることも、桐島も、ブラスバンド部の練習の話も、武文という男子の呼びかけも、前田の「わかってるよ」と答えた時の表情も、全部、立ち向かいも逃げもできない自分を思い知らされるようで、イライライライライライライラして、

「立ち向かいも逃げもできない」という表現が刺さりました。

中学の時の運動部とかそんな感じでやっていたのを懐かしく思い出し・・・打ち込みもせず、かと言って、練習すごい辛かったのに辞める訳でもなく、女子の人間関係にしてもそうですが、なんだか中学生時代の記憶が呼び起される作品でした。

本日もお読みいただきありがとうございます。

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