本の感想。『枕元の本棚』津村記久子 著

本の感想。『枕元の本棚』津村記久子 著

タイトル通り、津村さんの書評集です。
大まかに読まれた本のジャンルによって章立てで分類されているのですが、その中でも興味をひかれたのは第2章「ごはんと生活」、第5章「このぐらい頭がよかったらなぁ」です。

本の感想であっても津村さんらしさが随所にあり、読んでいてとても楽しかったです。

気になる本がたくさんありすぎて、後々自分で見返す備忘録用として書く面もあるので、すごく長くなります(汗)。

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いつも津村さんには共感してしまう

いつも津村さんの文章には共感してしまいます。

自分が思ってたことをピンポイントで書かれてドキリとすること多々あり。

以前に小説の方で「トロイ」という映画(ブラットピットのやつ)について書かれていたシーンで、登場人物が「あの時のエリック・バナはよかった」というシーンがあって、私もまんま同じことを思っていて、でも周りの誰と話してもその話が出たことがなかったので、読んでてびっくり&「そう!そうなの!あのヘクトル役は秀逸だった!」と共感しきりでした。

第2章「ごはんと生活」から

『紅茶で遊ぶ観る考える』について

今回の書評第2章の中で『紅茶で遊ぶ観る考える』という本について書かれていた文章で

そうなのだ、日東のは粉のも葉っぱのも普通においしいのだ

という文章にものすごい共感を覚えました。

そうだよね!日東の紅茶の費用対効果はすばらしいよね!と。

私も冬場毎日飲む紅茶は日東の「こく味のある紅茶」をベースにお高めの茶葉をほんの少し入れたものなので、嬉しくなりました。

実際、いろいろ飲み比べて、同じ価格帯ならば私の中では日東圧勝です↓

改めて、紅茶はあくまで庶民の飲み物で、スノッブな気分になるためのものではなく、日常に寄り添ってくれるものなのだと思える。

この文章にも、共感。

日常に寄り添ってくれる紅茶が好きです。

『この方法で生きのびろ!』について

第2章の中で、この書評も面白かったです。

本書は、防衛本能の強い怖がりが怖い話を好む、というもってまわった段階はすっ飛ばして、怖いこととその防御法の剛速球のみで構築されている、大変エッセンシャルでソリッドな一冊である。

もうのっけから、「流砂に足をとられたとき」という、なかなかありえない状況の危険について説明してくれる。

次が「ドアを蹴破って室内に入るとき」である。いつあるんだそんな機会。

「建物からゴミ収納庫に飛び降りるとき」などは、日常生活ではほとんどありえないものの、映画やドラマではおなじみのシーンで、危険にまつわる想像力を指摘してくれる。

「サメが向かってきたとき」や「走る列車の屋根を移動するとき」の項も良かった。

この本、すごく読みたいと思ってしまいました。

誰の参考になるの?ジャッキー?と。

映画ではよくある光景。そういえば映画スピードでは後半にキアヌが、インディジョーンズでも、第三弾冒頭でリバーフェニックスが走る列車の屋根を移動していました。

海で泳ぐ習慣のある人なら「サメが向かってきたとき」は実用的な気がします。

第3章「開いたページを読んでみる」から

『ひらがな暦』について

この本についての書評も共感がすごかった。

日々を大切に生きなさい、という言葉は、本当に聞き慣れた凡庸な物言いである。そんなこと言ったって、わたしもみんなもくそ忙しくてそんな暇はないんだよ、雑に生きながら、明日に自分の体を届けるっていうだけでもう死に物狂いなんだよ、セールストークだか優越感のためだか知らないけど、軽々しくそんなことを言って追いつめないでくれ。そう反発したくもなる。

もう、共感しかありません。

そう、こちとら「雑に生きる」ので精一杯ですよ。

けれど『ひらがな暦』の穏やかさと気負いのなさは、そんな事情とは無縁である。

お金も時間もかかることを提示して、それを調達するのが難しい人を辛い気持ちにさせたりはしないし、持ち前の感性をこれでもかと大仰に見せつけるわけでもない。

どこか淡々と、その日その日の楽しみと印象を綴り、今日という日のかけがえのなさに気づかせてくれる。

書評に書かれていた「なたねのサンドイッチ」(菜の花のような卵サンド)、とてもおいしそうです。

歳時記はパラパラと気軽に読むのに最適。

こちらの本も余裕のある時に読んでみたいです。

第5章「このぐらい頭がよかったらなぁ」から

『マイナス思考法講座』について

この本、ものすごく興味を惹かれました。

「第1講 あなたはくだらない存在です」、「第2講 あなたは嫌われています」、「第3講 誰もあなたの話を聞いていません」、「第4講 あなたの話は面白くありません」・・・、とこの調子で第14講まで続く。

なにそれ、超読みたい。

「第9講 弱音を吐くことは許されていません」は秀逸である。

この甘えのようなものを他人に発揮し、そして発揮されたりもしながら、人間関係は確実にすり減ってゆく。

延々と優しいもたれ合いに甘んじられるほど、人の包容力は無限ではない。

結局、自分に対して有効にチェック機能を働かせることができるのは自分自身ということになり、たゆまぬ自己反省が必要とされる。

人と接するうえでの謙虚さや気遣いを「マイナス思考」という視点でどう考えるかについて書かれた本のようです。

確かに「包容力は有限」。この本はぜひ読んでみたいと思っています。

『輝かない がんばらない 話を聞かない 働く女の処世術』について

書評を読んで、本当に読みたくて、幸い図書館にあったので予約いたしました。

タイトルの「輝かない がんばらない 話を聞かない」にもう、心をわしづかみされました。

この本はそういう一切のあほみたいなしがらみから、人を解放してくれる本だと思う。

確かに、前述の後者と同じように、アドバイスをしてくれる本なのだが、実用度が十桁ぐらい違う。「愚痴の発表会をしない」、「『幸せ』を目指さない」、「仕事で成長なんてしなくていい」、「『空気を読める』なんて幻想」、「許さなくていい」、などなど、目次を見ているだけで実際感がこみあげ、おおおお、と思わず唸りたくなる。

「仕事で成長なんてしなくていい」とかもう、目からうろこ。

この本のすばらしいところは、読者を甘やかすゆるさを売りつけるために、前述のような「しなくていい」を挙げるのではなく、「どうしてそれが必要ないのか」を、ちゃんと説明してくれることだ。

「誠実な相手にだけ誠実に対応するのが処世術です。私たちには時間も労力も限られているのですから」。深澤さんの力強いこの言葉を必要としている人が、この世の中には無数にいるはずだ。

誠実な相手にだけ誠実に対応するのが処世術です。という言葉、私も常々心がけていることです。

読むのが楽しみです。

『貧乏人の経済学』について

経済学の中でも「貧困」にフォーカスした経済学の本のようです。

貧しい人こそ、長期的な大きい成果を待つ余裕がないため、栄養のある食べ物以上に美味しい食べ物を選んで食べている、という記述も強烈に印象に残る。

わかる。栄養がどうのこうのとかっていうのは、日本であってもちょっと余裕のある人の発想だから。

好物がコーンチョコ(栄養がなくてカロリーが高いおいしい食べ物)な私にも刺さる言葉です。

たしかに国内でも海外でも、栄養云々言っているのはちょっと余裕のある層の方々なイメージ。

本書は、だから貧乏人はだめなんだ、とさじを投げるのでもなく、こうなった責任は誰々にある、と責めるのでもなく、だから世界のみんなで助け合いましょうね、と微笑むのでもなく、落ち着いた態度で貧困の現状を調査し、分析し、どうしたらいいのかについて、現実的な解決方法を探る。

経済学と貧困というワード、どちらも最近気になっているので、要チェックです。

地元の図書館にあったので、予約しました。

まとめ

気になる本がありすぎて、なにより、津村さんの書評を読むのが楽しくてとても参考になる本でした。

本日もお読みいただきありがとうございます。

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