新聞連載小説にドハマり。「黄金夜会」がおもしろい。

ただいま新聞連載小説にドハマりしております。
読売新聞の『黄金夜会』。

ベースは尾崎紅葉作の『金色夜叉』でこちらを現代版にしたもの。
作者は枕草子の現代語訳等でも有名な橋本治さんです。

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もともと金色夜叉が好き

金色夜叉=お金の鬼、という意味です。

「マネーの虎」みたいな。

もともと、文庫本を所有する程度に金色夜叉が好きでした。

原作のあらすじから言うと物凄い美貌の持ち主である鴫沢宮と彼女の家に幼いころから引き取られ居候している間貫一。

2人は婚約していたけれど、自分の美貌に自信のある宮は「貫一は嫌いじゃないけど、自分にはもっとレベルの高い人がふさわしいのでは?」と思いながら暮らしています。

彼はここに始めて己の美しさの寡くとも奏任以上の地位ある名流をその夫に直ひすべきを信じたるなり。

彼を美く見たるは彼の教師と院長とのみならで、牆を隣れる男子部の諸生の常に彼を見んとて打騒ぐをも、宮は知らざりしにあらず。

本文訳)彼女はここではじめて自分の美しさが、少なくとも奏任官(明治の高級官僚)以上の地位のある名士の妻に値すると確信していた。

彼女を美しいと見るのは彼女の教師と院長だけではなく、垣根を隔てて隣の男子部の学生達が常に彼女を見ようと騒ぐのも宮は知らないわけではなかった。

そこへ富山唯継というお金持ちから結婚の申し込みがあり、宮は迷いながらも熱海で富山とデート、それが宮の父親から貫一にばらされて、激昂した貫一が熱海まで乗り込んで来る→宮に蹴りをいれ、罵詈雑言&「学校辞めてやる~お前の心変わりが俺の一生を台無しにしたぞ~」的な捨て台詞と共に行方不明→からの闇金業者になっている、というお話です。

才だにあらば男立身は思のままなる如く、女は色をもて富貴を得べしと信じたり。

なほ彼は色を以て富貴を得たる人たちの若干を見たりしに、その容の己に如かざるものの多きを見いだせり。

本文訳)才能のある男の出世が思いのままなように、女は美貌をもって富も高貴な地位も得られると信じていた。

しかも、彼女は美貌で富や高貴な地位を得た人たちの幾人かを見て、(美人だけれど)その容姿が自分よりも劣っている人が結構いることに気づいていた。

野心家の美貌の女性はけっこう好きです。

この後、宮は富山と結婚しますが、結婚後に貫一と再会→富山との結婚を後悔し、貫一に謝罪し続ける、という流れに。

読んでる側としては、金持ち選んだんだから肚を決めて栄華の限りを尽くせばいいのに、と思うのですが、ここから宮が貫一に付きまとい始めて人間関係もろもろ、ぐちゃぐちゃした展開になってきます。

しかも、作者が連載中に亡くなっているため、はっきりとした終わりを迎えていません。

新聞連載小説を毎日読むなんてことは、今までしたことがなかったのですが、ある日「富山唯継」という登場人物名が目に入り、思わずその場で新聞の小説を熟読、金色夜叉の現代版ということに気づきました。

ただ時代を現代にしただけじゃない

現代に置き換えた小説かな~と思いながら毎日読んでみたところ、これが、全然そんなことはなく。

現代版では貫一もイケメン

宮は美女という設定は新旧変化なし。
ただ、現代版では貫一もイケメンです。
でも、貫一の方はあんまり自分の容色の良さには関心はナシ、という設定です。

現代版では蹴らない

例えば、「黄金夜会」の方では、熱海の銅像で有名な「宮に蹴りを入れるシーン」などもなく。

貫一が熱海の梅林まで追いかけるのは一緒でも、美也(こちらの小説ではこの漢字でミヤと読んでいる)に「ごめんね」と声を掛けられあっさり振られています。

ダイヤモンドは富山が着けるのではなく、婚約指輪として登場。

また、金色夜叉の方でお話のカギとなる富山のダイヤモンドの指輪。

黄金夜会の方では富山から美也へ、現代っぽくハリーウィンストンの婚約指輪という形で登場しています。
たしかに、現代で大きいダイヤモンドの指輪している男性はなかなかいないです。

美也の夫となる富山唯継は『金色夜叉』の方では名前の通り財産を引き継いだだけのボンボン風ですが、『黄金夜会』ではIT企業の社長でちゃんとした実業家です。

『金色夜叉』では描かれなかった貫一の失踪→闇金業者になるまでが描かれるよう

美也に振られて鴫沢の家に帰ることなく、現在日雇い派遣労働中の貫一。
今後どんな経緯で高利貸しになるのか、未完の小説がどんな着地になるのか、とても楽しみです。

本日もお読みいただきありがとうございます。

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