本の感想。
『服を10年買わないって決めてみました』どいかや 著
タイトルでやられました。
服を10年買わない!?そんなことできるの??と。
『フランス人は服を10着しか持たない』とかの比ではないインパクト。
絵本作家どいかやさんの服を買わない10年チャレンジの記録です。
ファストファッションの作られ方
もはや消耗品となってしまったファストファッションに代表される「安い服」のために、発展途上国の労働者は劣悪な労働条件を強いられています。
また、服の原料の産地では大量の薬を使うので労働者は病気になり、広大な大地も汚染されています。
そしてこんな風にせっかく作られた服は、簡単に捨てられ大量のゴミ問題にもなっています。
服の安さのしわ寄せがどこにいくのか、自分でできる取り組みは・・・と考えて、どいさんは「とりあえず10年服を買わないでみよう」と決められたそうです。
また、着なくなった服を寄付することについての考えも参考になりました。
まずは自分で買ったものにはできるだけ最後まで責任を持つことも必要だと感じました。
人には古いものをあげて自分は新しいもの、ということは本来しないことではないでしょうか。
たしかに、飽きてしまって、まだ着られるものを寄付の回収BOXに入れて、処分する後ろめたさをごまかしていました。
寄付して→買って→寄付して・・・だと、自分の手元はすっきりしていても、結局安易に買って捨ててを繰り返しているってことだなと反省。
リフォームのアイデアと周りの反応について
かわいいイラストのリフォームアイデアがたくさん載っていて、見ていてとても楽しめました。
また、買わない10年チャレンジに対する周りの反応について書かれていた文章、「すごく驚かれました」というところで、私もそんなの聞いたら驚くなぁ~と、どいさんの周りの方に共感。
ご近所からの支援も
服を買わないチャレンジも残すところあと2年というころ「ズボン」がなくなってきました。よくはいていたジーンズは色あせ、チャックがこわれ、裾はほつれ・・・・・・。
ですよね~(汗)と。
自分はチャックが壊れるまで同じズボンを履いたことがあっただろうか、いやない。
こののち、ご近所の方から使わないズボンをいただいて、この苦境を乗り切られたそうです。
たしかに、このチャレンジは応援したくなります。
チャレンジ終了後も姿勢は変わらない
2006年の元旦からチャレンジを始められ、2015年の大みそかでチャレンジを終えられた、とのこと。
すごい・・・尊敬の念しかありません。
そして、チャレンジを終えられた後も、基本リフォームしながら手持ちの服でやっていかれるとのこと。
私の場合家族の持っていたもの含めて、一生分以上の服を買ってしまったとも思っています。
なのでなにか困ることがない限り、なるべく今持っている服でやっていこうと思います。
私も10年チャレンジ!!・・・とは思いきれませんが、できるだけシンプルプレーンなデザインの服を大切に着よう、また、古着を活用していこうという思いを新たにしました。
持ち過ぎない暮らしを目指していますが、「安易に買って安易に捨てて、自分の手元だけすっきり」なんてことにならないよう気をつけたいと思います。
「無駄な買い物に気を付けて、結果的に10年服を買ってなかった」ではなく、「10年買わない」と決断してチャレンジ臨まれたどいさんの勇気、本当に尊敬します。