本の感想。『わたし史上最高のおしゃれになる!』小林直子 著
個人的には「おしゃれ」のメソッドというよりは「着る服に迷わないワードローブづくり」のメソッドと感じました。
「着る服に迷う」の解決策と感じた
「何を着ていけばいいのか迷う」という問題。
例えば、以前に私が読んだ、山本 あきこさんの『毎朝、服に迷わない』では、著者の山本さんがワードローブで一通りそろえるべきアイテムを挙げ、着回しコーデ例を写真で提示するといった方法でした↓
「使えるアイテム」ばかりのクローゼットが完成するので、あとは写真のコーデ例通りにとっかえひっかえするだけ。
便利・・・と感じつつも、「必須アイテムに自分が着たくないものもあるな」とか「その日の気候によって写真通りのワードローブは難しいな」などと感じてしまい、そのまま取り入れるのはなかなかハードルが高かったです。
今回読んだ『わたし史上最高のおしゃれになる!』のLesson1の項目、こちらの内容を押さえれば「着る服に迷う」問題が解決できそうと感じました。
Lesson1 「わたし」を決める
Lesson1で語られていたのは
①キャラクターを決める
②シーンを設定する
③メインカラーとサブカラーを決める
④イメージマップをつくる
の4項目でした。
①と②は「服のテイストを絞れ」ということかと。
どんなキャラでいくのか、どんなシーンで着るのかを考えれば服のテイストはかなり絞れます。
また③は「色も絞れ」ということ。
服のテイストを揃えて、色も絞れば、自分の好きなものばかりでもコーデに迷わなくてすむ!とLesson1を読んで、今までなんとなくぼんやりと感じていた「こうすればうまくいく?」みたいな感覚が文章で言われてスッと頭に入ってきました。
漠然と考えていた「色を絞る」メリット↓
そして、「服だけでなく靴やバッグ、小物までテイストと色を揃える」という指示。
靴・バッグ・小物は服と切り離して考えがちでしたが、確かに、切っても切り離せないものでした。
「色彩計画を持つ」という考え方が印象的でした↓
自分で色彩計画を立てて、サブカラーとして赤を選んでいるのなら、赤いバッグだろうが、赤い靴だろうが、合わせるのは可能ですし、簡単です。
けれども、自分が集めている色のなかに赤がない場合、もしくは、何か色を集めるという考えさえなく、ただ思い付きで漫然と、その時々の気分で好きな色をすきなだけ買っている場合は、それが赤だろうが、黄色だろうが、どんな色合わせも難しくなるでしょう。
今まで、なんとなく「数を絞れば楽」と思ってきましたが、数もさることながら「色とテイストを絞る」方が悩みが減りそうに感じました。
おしゃれは気楽に
Lesson4のこちらの一文↓
おしゃれが人生でもっとも重要なことではない、かつそれは目的でもないと常に認識することによって、どんなにか心が楽になるでしょうか。
いちばん重要なことではないのですから、人生でもっともエネルギーを注ぐ必要はありません。
エネルギーとは、時間であり、お金であり、労力です。
暇ができるとつい、ファッション関連のネットショップのページなどを覗いてしまいがちだったのですが、「時間とお金と労力・・・大事!!」と気づかされる一文でした。
占星術についてなど、ところどころわかりづらい項目もあったのですが、全体的に「読んでよかった」と感じた本でした。
読後、著者の小林さんのブログを早速ブックマーク。
チープシックに関する記事、すごくよかったです。