「ガイアの夜明け~独占!高級時計戦争~」を観た感想。なぜSEIKOは高級時計市場に食い込めていないのか。

今回、完全に趣味の話です。

先日(4/24放送回)、テレビ東京の「ガイアの夜明け」で「究極を超える~高級時計戦争~」というタイトルで、セイコー社と世界の高級時計メーカーが取り上げられていました。

録画して視聴したのですが、こんな内容↓

「ロレックス」に「オメガ」。スイスブランドが独壇場の、高級腕時計業界。メイド・イン・ジャパンは、世界の高級時計の中で、まだ確かな位置を確立できていない。欧州ブランドの牙城に、セイコーが50年ぶり新型「腕時計」で挑む。 それはセイコーの高級ブランド「グランドセイコー」の 女性向け「機械式時計」だ。スマートウォッチ台頭などので、「時計離れ」も指摘される中、ブランドの さらなる進化は、セイコーにとっての生き残り戦略でもある。スイスのライバルたちを上回る評価を得られるのか?高級時計戦争の裏側を、独占取材で伝える。

ガイアの夜明けHPより

「世界の高級時計の中で、まだ確かな位置を確立できていない。」

たしかに、品質は良いけれども、「高級時計」というとスイスブランドの独壇場なイメージがあります。

なぜ、SEIKOは「確かな位置を確立できていない」のか、いち消費者目線で考えてみました。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

思い当たること、その1。「看板商品」的デザインの物ががない&一般商品とのぱっと見の違いがあいまい。

一目でそのブランドとわかる「看板商品」がない

ラグジュアリーブランドとそのブランドを代表する看板商品って切っても切れないものではないでしょうか。

具体的に言うとパテックフィリップで言えばカラトラバ、ノーチラス、アクアノート。
オーデマピゲで言えばロイヤルオーク、カルティエならタンク、ジャガールクルトならレベルソ、オメガならスピードマスターやコンステレーションなどなど、そのブランド名を聞けば思い浮かぶ看板商品の数々。

それが、SEIKOにはないように感じます。

あえて言うならグランドセイコー全般のシンプルデザインなんでしょうが、一般価格(数万円)の商品にも非常に似通ったデザインもあり、一般人からしたら違いが分かりづらいです。

こちら、二十万円前後の価格帯のグランドセイコー↓

こちら、数万円のSEIKOのスピリットシリーズ↓

違い、わかりますか?
実際に手に取って見たら仕上がり等いろいろ違うのでしょうが、ぱっと見わかりません。

高級時計を買いたい人は一般的な価格の時計を買う人と購入目的が違います。

「正確な時刻を手軽に知りたい」訳ではなく、「身につけることで豊かに見せたい」のです。

フェラーリ買う人が燃費気にしないのと一緒。

その点で「時刻を知るための実用品」と見た目の区別がつかないのは致命的です。

中身だけでなくデザインのオリジナリティにお金を払うのでは?

SEIKOの性能は本当に素晴らしいと思います。
使われる部品すべて自社で生産とか、年差クォーツとか、ほんとすごい。

ですが、先ほども書いたように、高級時計を買う人の目的は「正確な時刻を知りたい」ではないのです。
身につけることで豊かな気持ちになるような(そして周りには「あの人は豊かだ」と思わせる)見た目が重要です。

過去に一度カルティエの時計を買ったことがありますが、ステンレス製・ETA社製ムーブメント搭載という普通な機能に数十万円というお金を払ったのは、とにもかくにもデザインに惚れこんでしまったからです

前述の「看板商品」がない、という話にも通じますが、ヨーロッパのラグジュアリーブランドはシンプルな機能美の中にも「そこの商品」と絶対にわかる個性があります。

その個性にこそ、人は大金を投じるのではないでしょうか。

「50年ぶりの新型!」が見たことある感じになってしまっている

また、今回の新作。他の高級時計とどこか似ていて、あまりオリジナリティがかんじられません。

ガイアの夜明けで2018年のバーゼルワールドで発表された女性向け高級時計↓

画像引用元 http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber4/preview_20180424.html

せっかくの「50年ぶり新作」。

小さいケース(30ミリ弱)用の機械式のムーブメントの組み立ての難しさを特集されていましたが、革新の中身と比べて、デザイン・・・。

ベゼルにぐるっとダイヤ&インデックスにダイヤ、あまり新鮮味を感じられない・・・と思ったら、やっぱり似たようなのありました↓

デザインの制約がある商品で目新しいデザインを出すのは難しいことだと思います。

ですが、少しでも、ほんの少しでも新商品にSEIKO独自のエッセンスが見られたらなぁ・・・と少し残念な気持ちになりました。

思い当たること、その2。強大な競合がすでにある。

グランドセイコーを買いたい人ってどんな人か?

「シンプルだけど、質の良い時計が好きな人」というイメージです。

ウブロやフランクミュラーのような目立つ派手な高級時計(わかりやすい高級時計)ではなく、いわゆる「目立たない(わかりづらい)高級時計」を身につけたい人。

この市場、すでにパテックフィリップ、ブレゲ、ブランパン、その他色々・・・という超強大なライバルがいます。

競合が強すぎる。バリバリのレッドオーシャンです。

放送で、服部会長が「スイス勢と比べても恥ずかしくないような、ラグジュアリーマーケットでグローバルプレーヤーになりたい」と仰っていましたが、そこで戦う武器が「性能」だけでは何とも心もとない。

先述したように、高級時計(機械式時計)を買う人は「時刻の正確さ」に価値を見出していません(逆に一般価格商品はこちらが重要視される)。

「身につけて豊かな気持ちになる何か」「見ただけで高級品とわかる違い」「人に話したくなる素敵ストーリー(オメガのアポロエピソードとか)」が武器として必要な市場だと思います。

思い当たること、その3。リセールバリューが低め

「値段が同じだったら、グランドセイコー買うより○○(ヨーロッパ勢ラグジュアリーブランド)買う」と言われるのは、リセールバリュー(中古買取価格)の問題もあります。

中古買取価格で、ロレックスやパテックフィリップに遠く及ばないのも、選ばれにくい理由の一つでしょうか。

「ずっと持ってるから買取価格は関係ない」「好きになったものを買うのが一番」という方もいらっしゃいますが、「中古買取価格が他ブランドより低い」というのは結構なガッカリポイント。

高級時計が好きな人の一部には「今持っているものを売って新しいものを買う」というスタイルの人が一定数います。「同じ金額出すなら後々高く売れる方を買いたい」というのは至極もっともな話です。

以上、いち消費者目線で考えた、なぜ、SEIKOは「確かな位置を確立できていない」のかでした。

本日もお読みいただきありがとうございます。

本日もお読みいただきありがとうございます。

押していただけると更新の励みになります。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ シンプルライフへ

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする