価値とは何かを考える。『マーケット感覚を身につけよう』感想。

本の感想。

『マーケット感覚を身につけよう』ちきりん 著。

価値の見出し方(ニーズがどこにあるのか考える方法)を教えてくれる本です。

この本では「売れるものに気がつく能力」「価値を認識する能力」=マーケット感覚と名付け、このマーケット感覚の重要性について説かれています。

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価値を発揮できる場所選ぶ

そのものに価値がないのではなく、売る場所を間違っている例。

年収300万円未満の20代好青年が結婚情報サービス会社でモテない理由

20代と若く、外見もさわやかイケメンの好青年が結婚情報サービス会社に登録したけれど振られまくったというテレビ番組のエピソード。

ちょっと考えてみてください。20代で、見かけも性格もよく、学歴と年収が低い男性は、どこで結婚相手を探すべきでしょうか?

この判断において、彼にとって最も不適切な市場が(彼が選んだ)結婚情報サービス会社です。

学歴や年収の条件ではじかれてしまう結婚情報サービス会社のシステムは「若くイケメン好青年」という会って初めて効果を発揮するメリットが活きません。

さらにさらに、彼と同年代(20代)の女性は結婚情報サービス会社では非常に少なく、希望の条件(相手の学歴や収入など)が高めに設定されている傾向にあるということ↓

さらにもうひとつ、彼が気づいていない敗因があります。それは、このようなシステムの中では、彼にとってのごく当たり前の条件が、とてつもない高望みに該当してしまう、ということです。

この男性は、自分自身が20代です。デートを申し込む相手も、同じ20代の女性から探そうとしたのではないでしょうか?

おそらく彼は、「20代で結婚情報サービスに登録する女性」が、どんな動機でこういったサービスに登録しているのか、考えたこともなかったのでしょう。

彼が婚活を成功させるのに必要なのは自分に適した「市場の選択」です。

私に言わせれば、彼に足りないのは学歴でも年収でもありません。

足りないのは、マーケット感覚です。

若さやルックスや性格など、自分の強みが活きる市場を選んで婚活を行っていれば、こんな男性が200連敗するなんてありえません。

食べ物で言うなら彼は真冬の北極圏でカキ氷を売っているようなもの。

カキ氷に価値がないから売れないのではなく、売る場所をそもそも間違っているという例。

見方を変えて考える

今まで、あまり考えたことがなかったこと。

「貯蓄」も広義の「お金の使い道」の一つ、ということ。

「貯蓄側企業」と「消費側企業」のお金の取り合い

可処分所得(収入のうち、自由に使えるお金)、消費者には「使う(消費市場)」と「貯める(貯蓄市場)」の選択肢があります↓

モノやサービスを売っている企業は、この消費市場だけに注目しがちですが、実はその前に、すでに熾烈な競争が行われているのです。

それは「消費市場」と「貯蓄市場」の競争です。そこでは、「お金を使う市場」と「お金を貯める市場」が、人々のお金を取り合っています。

貯蓄市場側の銀行や証券会社、保険会社は競合と競う前にまず消費者に自由になるお金を「貯める」選択をしてもらわないことにはお金が流れてきません(上位レイヤーの市場間競争)。

そこで貯蓄側でお金を使ってもらうため、金融機関は消費者の不安を煽ります↓

金融機関は、「安心の老後には何千万円が必要」「子供を一人育てるには何千万かかる」と煽りに煽ることで、お金を消費市場から貯蓄市場にひっぱってきます。

書店に並んでいる多数のマネー誌は、金融業界が一丸となってお金を貯蓄に向かわせるための「貯蓄・投資市場の広報誌」です。

複数の銀行や証券、保険会社などが激しいシェア争いをしているのですが、そのひとつ前に、大きな枠組みとして「お金を使う世界」と「お金を貯める世界」の競争があり、金融機関はみな、このレイヤーの競争が非常に重要だと理解しています。

こんな考え方をしたことがなかったので、本当に目からウロコでした。

「貯蓄」を商品・お金の使い道の一つと考えたことはなかったです。

貯蓄・投資側にいる金融機関は、

①まずは消費市場からお金をひっぱってくる

②次に、貯蓄・投資市場の中で他の金融機関との競争に勝つ

という二段階で市場を捉える癖がついています。一方、消費側にいる企業にはこういう発想が全くないので、日本人はやたらと貯金するのがよいことだと思わされています。

たしかに、貯蓄=いいこと、と子供のころからガッツリ仕込まれています。

「貯蓄や投資」=「貯蓄市場でお金を使うこと」という考え方、とても新鮮でした。

ものの見方が広がる本

上記に挙げたこと以外にも、「価値とは?」「価値が生かせる市場(マーケット)とは?」などなど、価値についてのものの見方が広がる本です。

わかりやす言葉で書いてあり、考えてもみなかった角度からものを見る示唆に富んでいます。

一度、読むだけでなく、たびたび読み返したいと感じる本でした。

本日もお読みいただきありがとうございます。

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