お金は虚構の共有。『サピエンス全史 上巻』感想。

アメトーク「読書芸人」で紹介されていた『サピエンス全史』。

難しい内容かな~と身構えていたのですが、わかりやすく面白い本でした。

普段読む本は小説が多いので、こういった自分があまり読まないジャンルの本が紹介される「読書芸人」は毎回楽しみにしています。

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「幻想」を共有ができたのはホモサピエンスだけ

集団で協力するのは、いいとこ150人が限界。

今まで、ホモサピエンス以外の猿人は多人数での協力ができなかった。

だが、いったん150人という限界値を超えると、もう物事はそのようには進まなくなる。小隊を指揮するのと同じ方法で、一万を超える兵から成る師団を指揮することはできない。

では、ホモサピエンスはなぜ150人以上のコミュニティでも協力関係を維持しているのか?

答えは「みんなで同じ物語を信じる」ということ↓

では、ホモ・サピエンスはどうやってこの重大な限界を乗り越え、何万もの住民から成る都市や、何億もの民を支配する帝国を最終的に築いたのだろう?

その秘密はおそらく、虚構の登場にある。膨大な数の見知らぬ人同士も、共通の神話を信じることによって、首尾よく協力できるのだ。

わかりやすい虚構の例「お金」

品物やサービスを受ける代価として両面印刷された紙(紙幣)を渡すのは、私が「紙幣は品物と引き換えにできる」と信じているから。

相手が品物の代わりとして紙幣を受け取るのは、その紙幣がまた別の品物やサービスと引き換えられると信じているから。

「紙幣は品物やサービスと交換できる」という考えをみんなで共有することで、お金を使うことができます。

想像上の現実とは嘘とは違い、誰もがその存在を信じているので、その共有信念が存続する限り、その想像上の現実は社会の中で力を振るい続ける。

共通の物語を信じることによって膨大な人数(知らない人同士)でも協力ができる、という例です。

しかも、この「物語」は書き換え可能。このことこそがサピエンス成功のカギと著者は述べています↓

太古の人類の行動パターンが何万年も不変だったのに対して、サピエンスは社会構造、対人関係の性質、経済活動、その他多くの行動を10年あるいは20年のうちに一変させることができた。

たとえば、1900年に生まれ、100歳の天寿を全うしたベルリンの女性を想像して欲しい。

彼女は子供時代をウィルヘルム二世のホーエンツォレルン帝国で過ごし、成人してからはワイマール共和国、ナチスの第三帝国、共産主義の東ドイツで暮らし、再統一された民主主義のドイツ市民として生涯を終えた。

彼女はDNAが少しも変わらなかったにもかかわらず、五つの全く異なる社会政治的体制を経験できたのだ。

これこそがサピエンス成功のカギだった。

(中略)従来の静的なパターンで協力する50人のネアンデルタール人は、融通が利く革新的な500人のサピエンスには、全く歯が立たなかった。

「虚構を共有すること」で大人数で協力→発展。

いままで、ホモサピエンスとそれ以外の猿人の違いがよくわかっていなかったのですが、「こんな違いがあったとは・・・」と驚きでした。

いろんなものが虚構

宇宙に神は一人もおらず、人類の共通の想像の中以外には、国民も、お金も、人権も、法律も、正義も存在しない。

「神はいない、虚構だ」と言われれば、たしかにね、見えないもんね、と相槌が打てそうなんですが、「国民」とか「人権」とかも・・・そうか、そうなのか。

みんなが共通で信じている目に見えないものでした。

たとえとして、プジョー(車の会社)が挙がっています↓

プジョーは私たちの集合的創造の生み出した虚構だ。

法律家はこれを「法的虚構(法的擬制)」と呼ぶ。それは指で指し示すことができない。有形の存在ではないからだ。

だが、法的な主体(法人)としては、確かに存在する。

この株式会社が虚構の話のほかにも、「身分の差があるのは虚構。でも皆が平等というのも虚構」というのがあったり、とても楽しく読めました。

ぜひ、下巻も読みたいと思います。

本日もお読みいただきありがとうございます。

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