本の感想。『蜜蜂と遠雷』恩田陸 著。
2017年の直木賞受賞作品です。
アメトークの読書芸人でも紹介されていた1冊。
「直木賞」プラス「読書芸人」ということで、大変な人気、図書館で予約をしていましたが、自分の順番が来るまでだいぶ時間を要しました。
『のだめカンタービレ』っぽいところあり
ピアノコンクールの予選から~本選までの数日間がメインのお話です。
個人的には『のだめカンタービレ』っぽいなと感じました。
新進気鋭の若手のみならず、アラサーのベテランが出てくるところなんかも、のだめっぽい。
使われている楽曲も、のだめと被るところがけっこうあり(「メフィストワルツ」やリストの「鬼火」、ドビュッシーの「喜びの島」など)、読みながら曲が頭に浮かんで楽しかったです。
曲を知らなくても小説自体を楽しめる作品ですが、曲がわかるとさらに楽しく読める・・・と思って調べたら、この小説に登場するピアノ曲をひとまとめにしたCDがあるようです↓
少女漫画がお好きな方にもおすすめ
「のだめ」っぽい、と評しましたが、「ガラスの仮面」っぽいとも言えて(汗)、本当に少女漫画っぽい展開なので、少女漫画お好きな方にはいいかも。
恩田作品には「美男・美女」「得体のしれないミステリアスな少年or青年」などがよく登場しますが、こちらの作品でもそれは健在。
実写化するならこの人は誰かな~?と俳優さんや女優さんの配役を考えたり。楽しく読みました。
「演奏者によって同じ曲が全く違う」を再認識
元々クラシック音楽を聞くのが好きで、何枚かCDも持っていたのですが、そのCDを集める時に感じたのが「同じ曲でも演奏者によって全然違う」ということでした。
過去記事に少し書いていますが、ショパンの演奏なら私はウラジミール・アシュケナージ氏の演奏が好きです↓
この本を読んで久しぶりに再認識しました。