記事のために一年働いた!?『ユニクロ潜入一年』感想。

ユニクロについての記事を書くために、従業員への取材のみならず、実際に自分が働いて調査をしてきた、という、なんともガッツのある記者さんが書かれた、「ユニクロ潜入記」です。

以前に読み、感想も書いた『ユニクロ帝国の光と影』の続編です↓

ZARAとユニクロって正反対!?『ユニクロ帝国の光と影』感想。
ユニクロの成り立ちから、販売現場で働く人、中国の工場で働く人のインタビュー、ライバル企業インディテックス(ZARA)との違いなど、興味深く読めました。

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現場のリアリティがすごい

前作でも、綿密な取材をされているなと感じましたが、今回は実際に働かれている・・・すごいジャーナリスト魂です。

軽い取材で適当なことを書くのではなく、本当にきちんと調査して「現場の声」が書かれています。

「感謝祭」が地獄

特に驚いたのが「ユニクロ感謝祭」についての記事。

個人的には「ユニクロ感謝祭」って、秋ごろにあるユニクロ独自のセール期間、という程度の認識だったのですが、このセール期間が現場の方にはとにかく地獄のような日々となっていることが判明。

その地獄さ加減が克明に綴られています↓

感謝祭の二週間前、私は社員から呼び止められた。

「感謝祭は、絶対的に人手が足りないんです。このままだと、正社員や準社員はほぼ毎日、十二時間近く働くことになります。気持ちが弱い子だと心が折れてしまうんです。少しでも出勤協力してください」

そういう社員の顔は悲壮感に満ちていた。

バイトが辞められない!?

ユニクロで働く、ある大学生の経験したこと↓

一月に入ると、家庭の事情で手島さんがアルバイトをつづけることが困難になった。

店長に、二月いっぱいでアルバイトを辞めたい、と申し出た。

すると店長が憤怒の表情を浮かべてこう言い放った。

「あなたがバイトを辞めるのは認められない。大学生はいったんユニクロに入ったら、卒業するまで働くことになっている。途中でやめるのは契約違反だ」

この部分を読んで、本当に驚きました。

私自身も大学生の時は色々なアルバイトをしていましたが、こちらの都合で辞められないなんてこと、一度たりともなかったです。こんなことがまかり通っていることに驚愕でした。

筆者のツッコミが面白い

店舗で実際に働いているうえでの筆者のツッコミが的確で面白かったです。

人件費で会社がつぶれる?

閑散期の人件費削減のために、シフトを削る際、店舗責任者が言う「人件費かかり過ぎて会社がつぶれる」という言葉についてのツッコミが至極もっともでした。

店長が出勤日を削る際の言い訳↓

一月になると布袋店長も、「これまでのシフト通りに人件費を使っていては、赤字になって会社がつぶれてしまうのです」と語り、出勤時間の削減を要請している。

柳井社長が社長職を譲った玉塚氏を更迭した理由↓

「かつてのベンチャースピリッツを忘れ、大企業病にかかってしまった社内の現状を目にして、このままでは会社がつぶれると思った」(『成功は一日で捨て去れ』)

筆者のツッコミ↓

当時の財務諸表を見れば、この時もまた、「会社がつぶれる」とは正反対の健全経営である。

~中略~

つまり、この「会社がつぶれる」や「倒産する」というのは、柳井社長流のユニクロを自分の思い通りに操縦するための、魔法の呪文のような言葉ではないのか。

財務諸表まで詳細に読み込むことのない社員やアルバイトに向かって、会社が倒産する、と言って危機感を煽れば、思い通りに出勤日や出勤時間を削ることができる。

「人件費削らないと会社潰れる」に対して、「健全経営だし、人件費でつぶれないから!」と財務諸表をベースに的確につっこんでます。

感謝祭ノベルティについてのツッコミ

感謝祭のノベルティ数が売り上げ不振の原因と不満の様子の社長↓

「(感謝祭について)一番不満であったことは、感謝祭に配布したノベルティが、昨年はお客様が、五千円以上のご購入で総個数が三十五万個だったにもかかわらず、今年は七千円以上のご購入で二十万個になっていた。」

ノベルティを進呈する際の購入価格の値上げと配布数の減少にご不満のご様子。

これについての筆者のツッコミ↓

しかし、ノベルティ数の不足が売り上げ不振の主因になるのだろうか?

「殿、ご乱心か!」というのが私の正直な気持ちだった。

さらにその後の感謝祭で、

この年のノベルティは、一万円以上の買い物に対して、ステンレスボトルかオリジナル手帳、トートバッグを配布するというもの。

社内の通達でそれを知ったとき、私は「まじかよ」という声が出そうになった。

「去年は七千円が高すぎるって言ってたのに、今年は一万円かよ!」

ってだれか突っ込んでくれないと、私の気持ちの均衡が保てない。

ワンマン経営かくありき・・・というか、誰も突っ込めない社風なんだな~とこの流れにも驚きでした。

ユニクロに興味のある方、ユニクロで働いてみようかな~と考えている方に、非常に参考になる一冊だと思います。

本日もお読みいただきありがとうございます。

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