voicyのサウザーさんがお勧めされていた本です。
voicyは利用していないのですが、voicyの書き起こし文章が載っているサウザーさんのブログを時々読んでいます。
お金の使い方の話など、参考になります。
Contents
漫画のような・・・恐怖のお話
<本のあらすじ>
東大を出てフリーターをしていた主人公、ある日、「絶対儲かる」という触れ込みでバイト先に来ているH氏から先物取引を持ち掛けられ、親から預かった「弟と暮らすためのマンション購入費用1,000万円」をつぎ込んでしまい・・・
というストーリーです。
この後、当然というか、先物取引で大損し、預かったお金を全部擦って、さらに借金をして・・・と続きます。
他人事ながら読んでいて胃がキュッとなりました。
さながら教科書代を巻き上げられるピノキオ・・・いや、もう、実話版の福本伸行先生の漫画の世界。
投資をするときの心構え
この本を読んで、改めて思ったこと。
絶対に儲かる話はない
当然のことですが、世の中「絶対儲かる」投資話はありません。
あるとすれば、その話を持ち掛けてきた人だけが「絶対に儲かる」話です。
銀行がお勧めする投資信託などがいい例で、銀行は高い手数料をがっちり手に入れられるので、その投資信託の値段が下がっても痛くも痒くもない(損をするのは投資信託を所有している人だけ)というのと一緒です。
「どんな仕組みで儲かるのか」がわからないものに手を出してはいけません。
投資をする前に、必ず、「最悪の場合」どうなるのか確認しておくこと。
「金森さん。損害が一層拡大しています。追加の証拠金を100万円入金してください。そうしなければ、これまでご入金いただいた800万円も失ってしまうことになります」
先物取引を持ち掛けられた主人公は、その話を持ち掛けたH氏から執拗に「証拠金」の追加入金を求められます。
よく言うところの「追証」です。
多分、筆者はこの取引をした時点で、「追証」について何も知らなかったのではないかと。
投資でも、ゼロになって済むものもあれば、ゼロではとどまらずにマイナスになるものもあります。
「最悪の場合どうなるのか」を投資をする前に確認しておくことは超絶大事なことです。
利息の計算をすること
先物取引で親から預かったお金と自分の貯金をすべて失くしてしまった主人公が、Kさんからお金(1,000万円)を借りた時の利息が年利12%でした。
これは、1年借りたら利息が120万円ということ。
毎月10万円返済しても、元本は1円も減っていないという恐ろしい金利です。
金利の計算ができないと、「毎月返済しているのに借金が減らない」という事態にもなりかねません。
まとめ
とにかく、恐怖の実話でした。
そして、投資や借金以外にも、「財閥系デベロッパーと鉄道系デベロッパーが儲かる仕組み」など、面白い内容がいっぱいの勉強になる本でした。