本の感想『本と鍵の季節』米澤穂信

本の感想。『本と鍵の季節』米澤穂信 著。

大好きな作家、米澤穂信さんの新刊です。

短編が連なる構成で、最終話が書き下ろし。

主な登場人物は図書委員の男子高校生二人。

この二人が図書室に持ち込まれる謎を解いていく・・・というストーリー。

5話の終わりで続きの気になる終わり方→書き下ろしの6話へと続くのはうまいですね、連載で小説を読んでいた方も本を買いたくなってしまうと思います。

本を読んで、推理と直接関係ないところが印象に残りました↓

「だけど、いつもいいシャツを着て、バス代も飲み物代も、美容院代だって惜しまないじゃないか」

「金がないなら、首を引っ込めて生きろって?」

そんなつもりはなかった。かっと頬が熱くなる。松倉の口の端が僅かに持ち上がる。

「そんな弱みを誰が見せるか。植田を覚えているだろう。兄貴がちょっとやんちゃなだけで、あの一年生が呼び出されて横瀬になにを言われたか。

~中略~

弱みってのはそんなもんだ。あのときはちょいと意地悪いことも言ったが、俺はあいつに同情してる。弱み一つで世界は変わる・・・・・・。そうだなお前には、親父の教えを一つだけ教えてやってもいい」

松倉は指を一本立て、囁く。

「やばいときこそ、いいシャツを着るんだ。わかるか?」

~中略~

「僕には、金のことはわからない。僕が堂々と安い服を着て歩けるのは、お前の言い方だと、やばくないからなんだろう。」

「お金がないからこそ、そう見えないように(弱みを見せないように)良い服を着る」という考え方が新鮮でした。

「生活に何の心配もないからこそ、堂々と安い服を着て歩ける」という考え方も。

「やばいときこそいいシャツを」と言っていた松倉君にとって、服は鎧というか装備品のような立ち位置なんだなぁ、と。

今回の短編集もそれぞれの章の謎解きがおもしろかったです。

第一話の「913」も、私は学生時代に図書館司書の資格をとったのですが、当時のことを少し思い出しました。日本十進分類法、なつかしかったです。

本日もお読みいただきありがとうございます。

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